台湾へ行ってよく買うものの一つがコーヒー。
近年、台湾のコーヒーが注目されるにいたったいきさつは、コーヒーブームとか地域振興策的な何かか、そういったものだと思っていたら、そんな単純なものでもないらしい。←詳しい人に聞いた
ネットで「台湾 コーヒー」で検索すると、阿里山のコーヒー(と、それを製品化している日本人業者のブランド)がまず出てきます。そういえば阿里山産のコーヒーは飲んだことがない気がする、そもそもこれまでどこのコーヒーを飲んだんだっけ、彰化と古坑と台東のは飲んだことがある記憶がある…とちゃんと思い出せず。そこでまさしくタイトル通り「備忘録」として今回買った・飲んだコーヒーを記録しておこうと思い立った次第。
今回、目的地のひとつ屏東の霧台でもコーヒーを作っていることは予習して、可能であれば入手したいと思っていました。しかし屏東入りするまで霧台へたどりつけるか分からなかったので、台湾コーヒーを見つけたら買おうと思っていたところ、霧台の前に行った南投で見つけて購入。
台展咖啡
「台灣咖啡」とありますが、具体的産地は製造会社のWebサイト 台展咖啡 を見ても不明。
→豆の色は薄くて浅煎りなのかな。味は酸味が強く感じました。お店で試飲させてもらったときは感じなかったので入れ方が悪いのかも。これまでに飲んだ台湾のコーヒーの中で一番酸味が強かった印象。
実際には霧台へ難なくたどりつけました。
霧台手工咖啡
詳細は霧台行きの記事(その5)に。
→現地で飲んだコーヒーは渋みがなく、酸味もあまり感じない。まろやか。でもコーヒーの主張は強い感じ。
パッケージ裏面に生産者(この下に阿桃の電話番号も入っている)手書きがなんともよく。
専門店やコーヒーの産地まで行かなくても、週末限定ですが台北の花博公園で開催されるファーマーズマーケットでも台湾各地のコーヒーを買うことができます。
2016花博農民市集‧TAIPEI EXPO‧Farmer's Market
各地の主に農業生産者がさまざまな生産物を並べます。毎週出店するところもあれば、週によって出店するところ・週ごとの企画で出店するところなど、さまざま。
台湾滞在最終日の土曜日に行きました。
100gとか200g単位で豆を買うこともできますが、ここでよく買うのは「濾過式隨身包」ドリップバッグになっているタイプ。数パックが箱に入って売られていることが多いですが1パック売りをしてくれるところもあります。割高だけれどもいろんな産地の豆を試すことができ、お土産に少量配るのにも重宝しています。そうして買ったものいくつか。
初鹿有機咖啡
初鹿有機咖啡園、住所は台東卑南郷とあります。
→やはり浅煎り?味は苦みと酸味が極めて弱く、良くいえばクセがない(逆にいうと個性がない)。飲みやすいといえば飲みやすいけど、コーヒー飲んだ感は薄い。
ただ、台湾のドリップバッグは日本のものに比べて入っている粉の量が多く、その分お湯を注ぎすぎてしまったのが原因かも。まだあるので次はお湯を少なくしてみよう。
拉拉吉珈琲
前出の台灣咖啡が阿里山産でなければたぶん人生初めての阿里山のコーヒー。 表記が「咖啡」でなく「珈琲」だ。
花東縱谷咖啡
花蓮のコーヒー。
→上記二種、いっしょに入れて飲み比べてみました。拉拉吉の方は独特の香り、柑橘系というか酸味を含む感じの香りがします。それが豆由来のものか付けられたものかは分かりません。でも味に酸味はあまり感じません。これまで飲んだ台湾のコーヒーの中では比較的苦みが強い方(でも強すぎるわけではない)。
花東の方はそれに比べると香り・苦みはそこまで強くなく、でもしっかりした味です。
全般的に、台湾のコーヒーは味・香りともに柔らかいというか尖っていないというか、マイルドなものが多い印象です。それが豆の種類によるものなのか焙煎によるものなのかは分かりません。焙煎は深煎りではないように思いますが。
以上あくまで個人の感想。昔、インスタントコーヒーのCMで登場したような「違いが分かる」人間ではないので、気のせいと言われたらそうかも。
【+α 番外編】
実は花博農民市集、コーヒーを買う6日前の日曜日に一度行き、その時は後の日程を考えてかさばるコーヒーなどは買いませんでした。何となく回っていてふと目に入ったポーチ、おばちゃんが「これ便利よー手作りだし」と宣伝していたポーチが気になって購入。
一見、普通の布ポーチですがお気づきでしょうか
ファスナーを開けると中が二室に別れています。
これが思った以上に便利!これまで使っていたポーチの中でぐちゃぐちゃになっていたものたちがすっきりまとまる。しかも求めていた大きさ!こういうのがほしかったのですよ。
台湾で買い物するとき、よく同じものを二つ買います。一つは使用して傷んだときのためのストックだったりあるいは人へのプレゼントだったり。ですがこのときはなぜか一つでいいや…と思い一つしか買いませんでした。失敗した。もう一つほしい!
それで次の開催日の土曜日に行くと、これをひろげていた攤子はなく、おばちゃんの姿も見えず…あとで公式サイトで調べると、その位置は「縣市特展區」週ごとの企画エリアで、買った日は宜蘭の日。ということはあのおばちゃんは宜蘭から来ていたのかなあ。そのとき攤子の表示に「社區媽媽手工」と出てたのだけは記憶しているのだけどほかに手がかりもなく、ネットで検索しても見つけられず。ああ。
…一つ入手できただけでもよしとしよう。
これをどこかで見かけた方、オススメです!
ところで近年こうした週末市場は増えているのでしょうか。台北だと善導寺近くにもあると帰国してから知ったので、次回行ってみようと思います。
台北希望廣場
こちらは新北市農會が運営しているもよう(花博公園のは台北市農會)。
また台北で年に一回、コーヒーの国際的イベントも開催されているらしい。基本的には業者向け(よくあるパターンだと基本は業者とメディア向けで最終日のみ一般開放、門票購入のうえ入場可?)だと思うけれど面白そう。
2016台灣國際咖啡展
2016年は11月18~21日。…この時期に台湾へ行くのは絶望的に無理だなあ。